「晴れのこ」の歴史

「晴れのこ」ができた経緯

2017年夏、激躁になったまつらは「精神障がい者を救いたい」という気持ちが爆発して、なぜか株式会社を建てました。
建てたのちに3度目の入院をするのですが・・・。
退院して、想いだけで建てて中身が何もない会社を目の前にして絶望しました。
またわけのわからない行動をしてしまった。社会的身分も全て失った。
なんでこんな病気になってしまったのだろう、僕は悪いことは何1つしてないのになんで病気になるんだ、3回も強制入院させられてしまって・・・と絶望をしていました。

株式会社はもう潰してしまおうかと考えたのですが、そんな中、父親と唯一そばにいてくれた1人の仲間が、「やるだけやってみよう」と言ってくれました。
この先どうなるかはわからない、でもやるだけやってみよう、ということで僕の取り組みはスタートしました。

半年間依頼者ゼロ!試行錯誤の日々

この時僕には1つだけやってみたいことがありました。
それはホームレス小谷さんという方のマネで僕の1日を50円で売ることでした。
内容は50円で僕を買ってくれた方のところへ行き、ひたすら悩みを聞いたり、双極性障害の体験談をシェアしたりというものです。完全にこの頃は予測の状態でしたが、僕のこの3度も強制入院してきた闘病の体験談は、同じように病気で苦しんでいる人の救いになるのではないかと思いました。

どうなるかわからないけれどやってみよう!!
完全に手探りで50円活動を初めてみました。

それと同時にホームページ作りをはじめて、日々のブログに加え、病気の基礎知識を書いた記事や闘病体験談を載せていきました。ホームページで僕のことを知ってもらって、50円を依頼してもらおうと考えていました。
僕は毎日コツコツホームページを更新していきました。

しかし、50円活動の依頼はなかなかきませんでした。

月日でいうと約半年がたった頃。
ついに1件依頼がきました!!

緊張の中その依頼主とお会いして、結局合計で7時間お話しました。
相手からは溜まっていたものがどんどん溢れ出てきて、僕も気持ちがわかるので共感しながら話を聞くことができました。7時間はあっという間に終わり、とても満足していただくことができました。

この時僕は、やっぱり僕の体験談には人を勇気付けたり癒したりする価値があったんだと確信しました。

双極性障がいのために3回も強制入院させられて、3回も会社をクビになって、社会的地位も信頼も失った体験談があるからこそ、同じように病気で苦しんでいる人の気持ちを本当の意味で理解できるし、体験談そのものが人を勇気付けることができるのだと感じました。
その後2ヶ月間で合計10名の方とお会いして、それぞれ平均4時間くらいお話をしました。

結果、やはり僕の体験談は活き、みなさんに満足していただくことができました。
そして逆に、僕も依頼者さんの体験談に勇気づけられる経験をしたのです。

人それぞれ人の力になれる体験談を持っている!

今までは一対一での体験談のシェアだったが、もっと大勢でみんなで体験談をシェアしていったら新たな良さがあるんじゃないか?
そう思い「のこのこバー」というネット上の当事者会を主催しはじめました。当事者会とは、同じような精神障がいの悩みや経験を持つ人同士が集まり、自分の悩みを相談したり、自分の体験談をシェアしたり、趣味の話をし合ったりする会のことです。
バーのように好きな時にフラッと来れて、フラッと帰れるようなネット通話の当事者会があればなぁ、と僕自身も思っていたので、思い切ってやってみることにしました。

ネット通話を使った当事者会はおそらく他には無く日本で僕たちが初めてだったので、もちろん、はじめは0人でした。
しかし、1人、2人と少しずつですが参加してくださる方が増えていきました。
ネット通話なので場所を超える気軽さや、声だけ参加でもOKというのがよかったのか、徐々にツイッターなどでのこのこバーが知られるようになり、今では毎週木曜日、平均で約30名もの方がいらっしゃってお話をしています。

 

病気の話、悩みだけではなく、お互いの趣味の話など雑談をしたり、毎週とても賑わっています!
そして、ネットでみんなと会話をしていくうちに、リアルの場でも人とあって話したいという気持ちになりました。
そこで今度はリアルな場での当事者会をと思い、「リアルのこのこバー」も池袋で毎週金曜にスタートしました。

これは本当のバーで行われる当事者会です。
これもまた多いときはカウンター席が全て埋まってしまうくらいの盛況です。

お互いに誕生日を祝いあったり、趣味の話をしたり、病気のことだけではなく、ザックばらんに自分の体験談を楽しくお話ししています。

体験談には大きな力があり、人との繋がりが人を癒す!

これまでの活動で僕が確信したことは、当事者の体験談にはとても大きな力があるということと、人との繋がりが人を癒すということです。

50円活動で僕の体験談を話し、僕だけと繋がっていた、これにはこれの良さがあります。「のこのこバー」「リアルのこのこバー」でみんなの体験談を話し、みんなで繋がっていた、これにもこれの良さがあります。
それらの共通点は、体験談を活かし繋がっていることです。
では「同じような境遇の人同士がのこのこバーのように体験談を通じて気軽に繋がれて、お互いに体験談をシェアしたりが自由にできる環境があったら、良いのではないか?」と思い、はじめたのが「晴れのこ」という活動です。

今までは株式会社のもとに行ってきましたが、今後は「NPO法人晴れのこ」設立を目指して進んでいきます。